常勤の介護士を目指す人へ

介護業界では未経験者でも常勤での募集が行われています。そのため、特に経験がなかったり、長いブランクを持っていたりする人でもすぐに働けるだろうと考えてしまいがちです。しかし実際には、書類選考の時点で落とされてしまうケースもあります。

常勤で働きたい人が書類選考を通過するためには、少しだけでも介護に関係する業務に従事した経験を記載することが重要です。

確かに介護業界では人材不足になっていて、未経験者でも迎え入れたいと考えている現場は多くあります。しかし、常勤として採用する際は施設側にも不安があるものです。人材不足が深刻な現場で、人材を育てるのはなかなか大変なことであり、それだけの労力を掛けて育てても定着してくれなければ、施設としてはかなり痛手なのです。

しかし介護業界は厳しい現場であることから、戦力になれなかったり、長く働いてくれないなんて事例は珍しくありません。

経験がなくても、知識が十分にあり体力や適応力があれば雇いたいという意味で、未経験者でも歓迎している施設はあります。未経験者を採用するとなれば、多少仕事に慣れるのに時間がかかるものですが、本人が「ずっと介護業界で働いていきたい」という意志をしっかり持っていれば施設側は取りたがるものです。

そういったことから、本気で介護をしたいのかどうかがわかる証拠があれば、採用されやすいといえるでしょう。そこで重要なカギになってくるのが、介護経験です。直近まで介護施設で働いていたという経験があれば、施設側の見る目は大きく変わります。

もし常勤の求人の書類選考が通りにくいという人は、まずは採用されやすいアルバイトをすることから始めるのが合理的です。数ヶ月だけまずは働いて職歴を作り、それを書類に明記すれば、「介護経験」と「介護業界で働きたい意志」という二つをアピールできます。

ただ、これだけのアピールポイントがあったとしても、履歴書や職務経歴書への書き方が悪ければすべてが台無しになってしまいます。確実に採用を勝ち取るなら、応募書類の作成方法を下調べしておくことが大切です。